チタンの特徴
1.軽い
チタンは、一般的な金属である鉄と比較して、約60%の重さで、軽い金属です。軽金属の代表格である
アルミニウムよりは、重くなっています。
ただ、軽いだけでなく、比較的強度もあるため、チタンで製品を作成すれば、軽量化できます。重さを
同じくらいにすれば、強度を増すことができます。
このことから、医療機器、福祉機器、航空機などでよく活用されています。
2.強い
純チタンの強度は、鉄と同程度でそれほど硬くないですが、チタン合金はステンレスより強度があり、
金属の中ではトップクラスの強度があります。
純チタンは、曲げ加工などに適しており、チタン合金は、硬すぎて曲げ加工には適していません。
チタン合金は、ボルトなどの切削加工に適しています。
3.錆びない
チタンは、空気に触れると錆びて酸化膜を形成します。この酸化膜のおかげで、酸や海水など
に対して非常に高い耐食性を持っています。
このため、原子力発電所の配管などなかなかメンテナンスができず、長期間使用する必要が
あるケースに活用されています。
4.低い熱伝導性
チタンは、熱を伝えにくい金属です。冬の寒い時期に、鉄などの金属を手で触れるととても
冷たく感じますが、チタンではそれほど冷たく感じません。
この特性により、手すりやコップなど直接人が触れることが多い品物への活用が期待されます。
5.肌にやさしい
チタンは、生体親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくい金属です。
このため、直接肌に触れるアクセサリー,時計や体の中に埋め込まれる人工骨,人工関節
にも活用されています。